栃木県/バレーボールスクール/AVANZAR
代表コーチの中田です。
・アバンザールを立ち上げて2年目
・著書「バレーボール令和の教科書1年生」
・バレーボール指導歴10年以上
・1週間に1冊の読書量
・教育・バレーボール指導について20000時間以上を費やして研究・実践
自分がレシーブをしたらそのラリーの仕事は終わりだと思っていませんか?
レシーブをした後すぐに攻撃に参加することで攻撃枚数が増え、相手のディフェンスを崩すことができるかもしれません。
相手ブロッカーの目線で考えてみましょう。
- 相手リベロがレシーブして攻撃3枚
- 相手アタッカーが体勢を崩しながらレシーブして攻撃2枚
どちらが楽ですか?
明らかに後者の方が楽ですよね。2人のアタッカーだけ注意していればいいんですから。
相手の攻撃枚数が少ないということはディグのポジションも取りやすくなります。
では、レシーブをした本人もすぐに攻撃に参加して、相手のディフェンスにプレッシャーをかけるためにはどうしたらよいのでしょうか?
今回は「レシーブをした後でも攻撃に参加する方法」というタイトルで3つの方法をお送りします。
方法①守備範囲を狭くする
チームで戦術的に、そもそもの守備範囲を見直す方法です。
リベロなど自分よりもレシーブの上手な選手に守備範囲を広げてもらい、自分の守備範囲を狭くします。
レシーブのときに自分が動く距離を短くして、その分安定した姿勢でレシーブができます。
そうすると、すぐに切り返してアタックに向かうこともできますね。
高校生男子の全国大会のサーブレシーブなどを見ていると「リベロがコートの半分以上を守っている」というチームもあるようです。
方法②むやみにフライングしない
全力でボールに飛び込むプレイは見応えがあり、ファインプレイで盛り上がったり、仮にフライングをしてレシーブに失敗しても「頑張った感」が出ます。(監督にも怒られないかも!?笑)
しかし、観戦していると「そのフライング、必要ありましたか?」と思う場面も少なくありません。
フライングすると守備範囲を広くとることができる反面、体勢を崩すことになってしまいます。
相手のボールが来る前に相手のアタッカーや味方のブロッカーをよく見てポジションを取っておけば、フライングの必要も減ってきます。
また余談ですが、むやみにフライングしないことには心理的効果もあります。
相手のアタッカー目線で考えてみましょう。
- もう少しで決まりそうだったのに、ファインプレイで守り切られた
- 完璧なヒットをしたのに、余裕で真正面でレシーブされてしまった
どちらの方が精神的にダメージを負うかというと、後者だと思います。
逆に前者は「次こそは!」という気持ちで次のプレイに臨むことができますね。
方法③レシーブを気持ち高めに上げる
もし姿勢を多少崩してしまったとしても、立て直す時間があれば問題ありません。
実際、国際レベルの試合では強烈なジャンプサーブに対してこの方法をとっていることが多くあります。
レシーブを高く上げることで攻撃枚数を増やし、相手のディフェンスにプレッシャーをかけているのですね。
この方法だと時間的に余裕ができる反面、ボールが落下してくるスピードが上がるのでセッターのボールコントロールが難しくなる部分もあります。その点はチームでよく練習しておきましょう。