栃木県/バレーボールスクール/AVANZAR
代表コーチの中田です。
・アバンザールを立ち上げて2年目
・著書「バレーボール令和の教科書1年生」
・バレーボール指導歴10年以上
・1週間に1冊の読書量
・教育・バレーボール指導について20000時間以上を費やして研究・実践
最近、ありがたいことに活動に興味をもって体験に来てくださる方が増えています。
うちの活動に来ていただくと、ほとんどの場合まずウォーミングアップの段階で驚かれます。
「こんな動きできるの!?うちの子、大丈夫かなあ…」
「なんか、全体的に大人っぽいですね」
と保護者の方はおっしゃいます。
もともと特別な生徒を集めているのかと言われたら、そうではありません。
みんな最初は何かしらの悩みを抱えて訪ねてきてくれます。
そんな生徒たちが心身ともに成長して見えるのは、自分の課題を理解して、本人たちが努力を続けているからに他なりません。
私がよく生徒にする「努力」についての話を紹介したいと思います。
楽しむことはスコアをとることだけではない
みなさんは何のためにスポーツをしていますか?
そうです、「楽しむため」です。では、「楽しむ」ということはどういうことですか?
点を決めて嬉しい、試合に勝って楽しい…ありますよね。
しかし単純に「楽しむこと=相手よりスコアをとること」としてしまっていいのでしょうか。
私はそうは思いません。なぜなら、スコアをとれるかどうかは、相手によって左右されてしまうからです。
相手が自分より強ければスコアがとれなくてつまらない…それではいけないと思っています。
では、相手にとらわれない「楽しさ」を紹介します。
それは、「自分が成長していく楽しさ」です。
試合に負けたら、課題が見つかったことを喜ぶべきです。
そうする習慣が身に付くと、勝っても負けても試合を楽しむことができます。
みなさん勝ちたいですよね。負けたら悔しいですよね。
次に勝つために、あなたは努力しなければなりません。
努力すると自分に力が付いてくるのを感じます。
RPGゲームのレベルアップと同じです。それが楽しいのです。
そのレベルに達した人は試合の結果に関わらず楽しむことができます。
それが「人生の勝者」です。
試合は麻薬
試合では結果が出ます。
勝敗が目に見えるのは悪いことではありません。
競争をうまく使うと、成長を加速させることができます。
負けたくないという気持ちは思っているより強烈なものです。
そこで忘れてはいけないのは、「勝ちがすべてではない」ということです。
人間油断すると「成長」の意識をだんだんと忘れて、試合の勝ち負けに固執するようになってしまいます。
そうです、試合は麻薬なのです。
勝ったら自分たちの努力の成果が出たと喜びましょう。
負けたら努力を積み重ねてきた相手を称えると同時に、改善点が見つかったと喜びましょう。
次につながる負け方ができる人たちのことをGood Loser(良き敗者)といいます。
みなさんは何事からも学びを得られる良い生徒たちだと確信しています。
どんどんチャレンジしよう
エジソンは電球を発明するために実に1万回もの実験を重ね、電球を作ることに成功しました。
記者に「1万回も失敗したのですか?」と問われたエジソンは、「失敗ではない。うまくいかない方法を1万通り発見したのだ。」と答えました。
誰でもはじめは初心者です。チャレンジャーです。
とにかくやってみないことには始まりません。
「できないからやらない」ではなく、やってみましょう。
周りの目が恥ずかしいと思わないでください。
みんなはじめはうまくいかなかったのですから、誰もあなたを馬鹿にしたりしません。
(私は、、努力している人を馬鹿にするような方とは付き合わないようにしています)
うまくいかなかったら、喜ぶべきです。
努力の成果が実ったら、それもまた喜ぶべきです。
こんな話を繰り返しすると、子どもたちは目を輝かせながら練習に取り組みます。
休憩時間も惜しんでジャンプサーブに果敢に挑戦する生徒も珍しくありません。