「声を出せ!」←意味ないです。

栃木県/さくら市/バレーボールスクール/AVANZAR

代表の中田です。

うちでは子どもたちがいきいきと活動しています。

さて、なかなか炎上しそうなタイトルを付けてしまいましたが…

先日、ある中学校でバレーボールプレイヤーのためのメンタルトレーニングの講座を開催しました。

「何のために声を出すのか?」

というテーマで、声出しの目的を探ってもらいました。

生徒達に話し合ってもらいつつ進める形をとったのですが、その内容が思ったよりも充実していましたので記事にて紹介させていただきます。

結論から言うと

「監督に怒られるから」と出す声に意味はありません。

では、続きます。

声を出す目的①情報を整理するため

バレーボールに限らず、スポーツは反省→実践の繰り返しです。

 

「今のは、わたしがレシーブ!」

「相手セッター前衛、ツーあるよ~」

「相手エース後衛、バックあるよ~」

 

自分たちのプレーがどうだったか

相手のコートがどういう状況なのか

 

声をかけあって情報を共有する目的です。

整理した情報をもとに、次のプレーをどうするか考えられます。

声を出す目的②良いイメージをもつため

いきなりですが、あなたにしつもんです。

サイコーに満喫している休日を思い浮かべてください。

思い浮かべましたか?

今、あなたはどんな表情をしていますか?

楽しいことや、のんびりしていることを想像して、さぞかしニヤニヤしていることでしょう…。

わたしは一言しつもんをしただけですが、あなたは今、笑顔です。

このように、言葉の力・イメージの力によって人は変えられます。

以下の文章をご覧ください。とある小学6年生の書いたものです。

将来の夢

ぼくは大人になったら 世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。

世界一になるには 世界一練習しないとダメだ。だから 今ぼくはガンバっている。今はヘタだけれどガンバって 必ず世界一になる。

そして 世界一になったら 大金持ちになって親孝行する。

Wカップで有名になって ぼくは外国から呼ばれて ヨーロッパのセリエAに入団します。そして レギュラーになって 10番で活躍します。一年間の給料は40億円はほしいです。プーマとけいやくしてスパイクやジャンバーを作り 世界中の人がこの僕が作ったスパイクやジャンバーを買って行ってくれることを夢みている。

一方 世界中のみんなが注目し 世界中で一番さわぐ4年に一度のWカップに出場します。セリエAで活躍しているぼくは 日本に帰り ミーティングをし 10番をもらってチームの看板です。ブラジルと決勝戦をし 2対1でブラジルを破りたいです。この得点も兄と力を合わせ 世界の競ごうをうまくかわし いいパスをだし合って得点を入れることがぼくの夢です。

小学6年生とは思えない文章です。

実はこれ、当時6年生だったサッカーの本田圭佑選手が書いたものです。

彼は小学校卒業後も夢をもち、努力を続けたことでしょう。

大人になってからは日本代表も経験し、セリエAのACミランというチームでもプレーしています。

言霊(ことだま)という言葉があるように、一度言葉にしたことは、それに向かって努力しやすいのです。

本田選手に限らず、成功する人は言葉を上手に使っています。

声を出す目的③自分をふるい立たせるため

 

うおぉ~!やるぞぉ~!!!

 
 

くっそ~!くやしい~~~

 
 

わあぁぁぁやったーーーーー!!!

 

…うちでよく聞こえてきますね。
感情がわいてきたときに出ることが多いです。

「感情を声に出す」って、よくも悪くも効果バツグンなんですよね。

「感情を頭で言葉にする」にくわえて
「口に出す」→「自分の声が耳に届く」ので

なんとなく感じているだけの3倍以上
脳に効くんだそうです。

だから

「がんばるぞ」と言えばがんばる気になるし
「つらい」と言えばなんだかいやな気になります。

余談ですが、陸上の短距離走の選手はゴール直前に大声を出すそうです。

普段はカラダが無理をしないよう、筋肉の70%~80%の力しか出せないように脳がコントロールしているのですが
大声を出しているときはその機能が外れるそうです。

重たいものを持つときに「ん~っ!!!」とか言っちゃいますしね。

まとめ

声を出す目的について

・情報を整理するため
・良いイメージをもつため
・自分をふるい立たせるため

以上をご紹介しました。
時間があれば、もっとたくさん意見が出たかと思います。

どれにも共通していたのは

プレイヤーがチームのために声を出していることです。
(監督さんのために、ではなくてね)

そう考えて声を出せるようになるとプレイヤーとしてまた一歩、成長できますよ。

スクールのことが少しでも気になったら
お問い合わせいただいた上で体験にいらしてください!