「疲れ知らずの身体」…魅力的な言葉ですね!(笑)
今日は、身体のつくりと疲れのメカニズムについて、簡単に書いていきます。
はじめに質問です。
「疲れ知らずの身体」って、どんな身体を思い浮かべますか?
〇軟体動物のような、柔軟な身体
〇無駄な肉のない、骨格標本のような身体
〇プロのダンサーやヨガのインストラクター
一般的にはこんなところでしょうか?
私もこういう、いわゆる「柔軟な身体」を理想としていた時期がありました。
柔軟な身体=疲れ知らず は、間違い!
結論から言います。
柔軟性と疲れは直結しません。
柔軟性を高めるためには筋肉のストレッチをしますよね?
実は、筋肉のストレッチと疲れとはさほど関係がないのです。
理由を説明します。
私たちの身体は、日々の生活の中で少しずつ壊れます。
具体的には、普通に歩いたり走ったりするだけで、筋繊維が切れたり、靭帯の細かいところが破れたりします。
筋肉や靭帯のことを医学や運動学の用語で軟部組織といいますが、この軟部組織が壊れだすと、次に被害を被るのは関節です。
関節がうまく機能していないと、日常生活に支障をきたします。
〇あぐらがかけない
〇背中側で合掌できない
〇椅子から立つのが億劫
〇階段を上がるのがつらい
〇何もないところでつまずく
あなたはいかがですか?
こういった症状は、筋肉の柔軟性が問題というよりは、関節の不具合です。
「股関節がかたい感じがするなあ…」
こんな時、あなたなら何をしますか?
多くの人が、開脚や股割りなどのストレッチをすると思います。
ですが、ストレッチは筋肉を伸ばすもの。
悲しいことに、関節の症状には大して効果がないのです。
よって、ストレッチをしていても、動ける・疲れない身体にはなりません。
歩いたり走ったりするためには、筋肉の柔軟性ではなく、安定性やバランス感覚が必要ですよね?
結局、疲れない身体に必要なのは何か?
身体をどれだけ思うように操れるかを指す言葉で、運動機能性という言葉があります。運動機能性は、以下の3点により決定されます。
①柔軟性(関節の可動域)
②安定性(筋肉の強さ)
③バランス(動きの協調性)
これらの点数を高めていくことで、身体を動かしたいように動かすことができるようになっていきます。関節の可動域を高めることで、余計なパワーを必要とせず、疲れが溜まらなくなります。
以下、まとめ。
・疲れを感じる=運動機能性の問題。筋肉を伸ばしても効果は見込めない。
・疲れ知らずになるためには、運動機能性を高めるのが重要。
では、どうやって運動機能性を高めるのか。
それについては、折を見て記事にしたいと思います。
最近、記事にしたいことが多すぎる(;’∀’)
ちなみに、身体が疲れて炎症を起こすと、痛みが出ます。
腰の痛みや肩の痛みが多いでしょうか。
こういった痛みは、壊れた軟部組織の修復が間に合わず、組織が癒着してしまって血液循環が止まってしまった時に起こります。
そういった時に整体で診てもらうと、大体の場合、筋膜リリースをします。
リリースをすることで、止まってしまっている血液循環が元に戻り、筋肉や関節の動きが戻ります。
ひとまず今日はこれにて。再見。