自分で考え、自分から行動するためには○○が大切

栃木県さくら市で活動中のバレーボールスクール
AVANZAR代表の中田です。

現在、小学生と中学生がうちのクラブで日々活躍しています。

子ども達を観察していると、
本当にいろいろなタイプの子がいます。
「子」というか「個」というか。

保護者の方の中には

うちの子、
いつも言われないと動けないんです…
いつまでも自分から行動できなくて困ってるんです…

という声も多いです。

こういったお悩みは
当スクールの軸である「人間力」に関する
悩みといえますね。

というわけで、本記事では
「自分で考え、自分から行動する」ために
大切なことをご紹介しています。

本記事の信頼性

・教育学部を卒業後、教育学研究科にて教育実践について学ぶ
・保体の教員免許所持(専門分野はバレーボール戦術)
・学校現場で800人以上の生徒を指導
・2年間学級担任を経験
・クラスアンケートにて8割以上が「人間として成長できた」と回答

子ども達の人間力をより高めるために
専門のバレーボール指導を生かそうと
スクールを立ち上げた元教員が執筆しています。

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1.「自分から行動できない」その理由

行動する必要性がない

まず考えられるのは、
身近な人がなんとかしてしまうので、
自分が行動しなくても生きていけること。

自分が動く必要ないですよね。
周りがなんとかしてくれるんですから。

例えば、ご飯の準備。

学校から帰れば、
自分が何をしなくても夕飯が出てきて
食べ終わったら勝手に台所へ戻っていく…

これ、何もしなくていいように思いますが

家の誰かがやってくれないと
一生食事にありつけません。

そういう状況に立った経験がなければ
必要性は感じないですよ。

行動のしかたが分からない

必要性は感じているが、やり方がわからない。
行動のしようがないですね。

やり方を学ぶ方法はいくつかあります。

慣れている人から教わる
やっている姿を観察する
一緒に手伝うことで覚える

ご飯の例えをあげるならば、

家の人がまな板で野菜を切っている姿を見て真似したり
バレンタインのチョコを家の人と一緒に作ったり
皿洗いの手伝いをしてみたり…

そういうところで
道具の使い方や料理の考え方を覚えますよね。

やり方がわからない子は
「何かしらの形で関わる」という経験ができるとよいです。

行動したいが、勇気が出ない

行動したい。
行動のしかたも分かっている
だけど、なかなか…

何事もそうですが、
特にこの場合、必要なのは「環境」です。

行動せざるを得ない状況に身を置くことで、
半ば強制的に自分から行動してしまうのが最善です。

強制でいいのかって?

いいんですよ。
ただし、もともと行動したい気持ちがある場合限定です。
時には環境の力を借りて背中を押すことも大切です。

家族の夕飯にカレーライスを作ってみたいけど、
言い出すのが恥ずかしくて…

勉強しなきゃいけないのは分かっていて
必要な問題集もあるんだけど
なかなかやり始められなくて…

そんな経験が私にもあります。

2.自分から行動するためには「自己決定の機会」

「習ってないのでできません」な子ども達

「先生、習ってないのでできません~!」

当たり前。
はじめは誰でも初心者ですから
できなくて当然です。

問題なのは、できないと言って
挑戦すらしないこと。

自分で自分が成長するチャンスを
逃がしている状態です。

非常にもったいない!

そしてたいてい、こういうことを言う子は
周りの評価を気にしすぎています。

うまくできなかったら
・ママに怒られそう
・みんなに笑われそう
・先生に悪い点数をつけられそう

他人の目を気にしすぎると
おくびょうになりますね。

こういう子は
自己決定の機会をもうけると
伸びることが多いです。

「他人に言われたこと」を「他人のためにやる」から
行動できません。おどおどしちゃうよね。

「自分で決めたこと」を「自分のためにやる」なら
頑張れそうな気がしませんか?

つめこみすぎる教育は考えさせない教育

小学生あるあるです。

塾ではすでに中学生の数学を勉強しているけれど
たし算のひっ算とかけ算のひっ算の違いが分からない4年生。

小学校で習う算数の知識はあるのですが
「なんで?」「なにがちがう?」の発想が足りないんです。

脳のメモリが足りていないというのでしょうか
考える余裕がない状態ですね。

また皮肉なことに、
単元テストでは高得点を取れてしまったり。

いわゆる「つめこみ教育」の現場では
言われたことをやればよい成績を取れる場面が多いです。

しかし「言われたことをやる」それだけなんです。
「もっと~しよう」とか「~もやってみたい」とか
考える余裕もないし発想もない。

考える余裕がないと
自分から行動なんて
できないですからね。

脳を忙しくすると勉強している感がでますが
人間、ちょっとだけ暇な方がアイデアがわきます。

アイデアがわくということは
行動力にもつながります。

余裕があることって大切なんですね。

3.自己決定の機会を得るためには?

試行錯誤を繰り返す

自分から行動できるようになりたい子に
おすすめしたいのは

囲碁
将棋

など、自分の頭で考えて手を打っていくもの

ピアノ
バイオリン
ダンス

など、自己表現していくもの

このあたりはまず間違いなく
「自己決定」に関わってくるでしょう。

もちろん、「先生の言った通りにやらないとダメ」など
教室の方針にもよりますので
習い事を始めるときには体験などで
よく見ておくのがよいです。

スポーツは超おすすめです

アメリカ・カリフォルニア州で
小中学生を対象に行われた調査でも

体力テストの結果と学力テストの結果は
比例関係にあるという結論が出ています。

論文によると、

運動によって脳の神経細胞は増やすことができる

だそうです。
つまり、運動することで賢くなり、考えられるように。
考えられるようになると、「自分から」行動できるように。

バレーボールのスパイクの場面ひとつとっても

ブロックは何人ついているか?
トスのスピードは?
トスの高さは?
助走は合っているか?
味方はカバー来てくれているか?
相手のレシーブはどのあたりにいるか?

など瞬時に読み取り、そこではじめて

どこにどんなスパイクを打とうか?

となります。
コンマ何秒の世界です。

その世界に指導者の入る余地はありません(笑)
すべて選手が判断し決定します。

チームスポーツなのでコミュニケーションも大事ですし
コートの外でもいろいろ考えますね。

他のスポーツでも同じことが言えるのではないでしょうか。

余談ですが、
ラグビーの試合では
監督やコーチはベンチに入れません。

選手に考えさせるスポーツなんですね。

そういう意味では、バレーボールやラグビーだけでなく
どの競技もすべて仲間だと考えられますし、
習い事や趣味として自信もっておすすめできます。

まとめ

  • 自分から行動できない理由
  • 大切なのは自己決定の機会
  • 自己決定の機会を得るためには

以上についての記事でした。

アバンザールVCでは
指導者がときどき口出ししますが
自己決定を大切にしています。

「自分にはなんの練習が必要だと思う?」と
時には練習内容も自己決定させています。

(課題をぱっと答えられる子が多く、
考えてプレイしているんだなあといつも感心しています。)

いつでもお問い合わせくださいね。

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