こんばんは、中田です。
レシーブの記事についてリクエストがありました。
今日は、レシーブ動作の呼び方について解説したいと思います。
本当に、チームや人によりいろいろな呼び方をしていますよね。
「バレーボール始めたけど、レシーブの呼び方が多すぎて分からないよ!」
「人によって使い分けてるの?方言みたいなもの?」
「呼び方なんて、なんでもいいじゃん。」
そんな人向けの記事となっております。
たまには知識の整理のため真面目に用語解説をします。
日本においては、「レシーブ」とは、
守備に関わって相手からのボールを受ける動作すべてを指します。
「スパイクレシーブ」
「ワンハンド・レシーブ」
「回転レシーブ」
バレー界ではよく聞くワードです。
実は、上のワードはすべて、よく考えると少しおかしい言葉です。
なぜか?
そもそもReceive(受容する)という単語は、
Serve(供給する)という単語と対をなしています。
ということは、本来レシーブという言葉は、サーブを受けることを指す言葉なのです。
(現に、「サーブ・レシーブ」という言葉は海外でも通用します。)
日本では、そこを混同してしまい、
なんでもかんでも「レシーブ」と呼んでしまっている部分があります。
「スパイクレシーブ」
…スパイクに対して「レシーブ」という言葉は使いません。
「ワンハンド・レシーブ」
…片手で取らなきゃいけないようなサーブがきましたか!?
「回転レシーブ」
…サーブを回転してさばくとは。お疲れ様です。
というわけです。
前置きが長くなりましたが、
では、どう分類するのか。
基本的にレシーブ動作は以下に分類されます。
「レセプション」…サーブに対して。
「ディグ」…サーブ以外に対して。
少し前は、サーブに対して「レシーブ」
という言葉が使われていました。
しかし、「レセプションの方がより能動的である」
という理由で、最近は「レセプション」という用語を
使っているそうです。
(歓迎パーティーのことを
「レセプションパーティー」と言いますよね。)
「ディグ」という用語ができたのには諸説ありますが、
一番有力なのはビーチバレーから生まれた用語だという説です。
ビーチでは、Dig(掘る)→砂を掘るようにして
レシーブ動作を行うところから生まれたそうです。
そろそろ飽きたので、以下、まとめ。
〇レシーブ…相手からのボールを受ける動作全般
〇レセプション…相手サーブに対するレシーブ
〇ディグ…相手サーブ以外に対するファーストタッチ
と認識しておけば今のところ日本では間違いないです。
そのうち、戦術の変遷とともに
また新しい用語が生まれます。
逆に言うと、用語が生まれる裏には
戦術や技術の変遷があるわけです。
なので、私は用語を理解することは
大切なことだと考えています。
サーブカット?サーブキャッチ?
それぞれ、
ボールを「切る」イメージや、
「受け止める」イメージで生まれた、
和製英語です。
知識として知っていると、
関係者との会話がスムーズですよ。(笑)
ではまた。再見!