こんばんは。中田です。
今日はスパイク動作のステップについてです。
特に、踏み切り足について語ります。
またまた少しだけ専門的な話になりますが、アシからず。(失礼!)
ゴホン!さて…
バレーボールを少しでも教わった人であれば、こんなフレーズに聞き覚えがあると思います。
「スパイクジャンプの踏み切りは足をハの字に!」
「(右利きの場合)左足でブレーキをかける」
でもね?ちょっと待ってください…
左脚にかかる負担、大きいですよね。
実際、私自身もそういった指導を受けてきましたし、現在の自分のスパイクフォームを見てもその名残があるように思います。
しかし。
近年のリサーチで興味深いことが判明しています。
リサーチの内容は以下の通りです。
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対象:アメリカ代表女子(アタッカー)
質問:スパイクステップについて、踏み切り足を指導されたことがあるか。
分析:試合中の踏み切り足がどうなっているか。(両足がほぼ平行or鋭角)
結果:トップレベルのアタッカーの半分以上は踏み切り足について指導を受けた経験はなく、試合中には両足を平行にして踏み切っていることが多い
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つまり、
必ずしも足をハの字のようにして跳ばなければいけないということはない
ということが発覚したのです。
もちろん、日本人と海外選手の身体の作りが違う、というのも考慮しなければいけませんが、同じ人間なのですから、参考にしてもよいデータだと思うのです。
この結果を踏まえると、次のような可能性が出てきます。
〇生涯にわたり運動することを考えると、膝に負担のかからないフォームで跳ぶのがよい。足をハの字にしなくてもよい。
〇フロントゾーンでのスパイクの助走とバックアタックの助走を変える必要はない。
〇助走の踏み切りについては指導せず、自然に身につくフォームで跳ばせるのがよい。
実際に、助走のブレーキをかけるのは足の力だけではありませんしね。
そのメカニズムについては、またの機会に書くことにします。
勉強していると、いつでも新たな発見があって面白いですね。
眠くなってきたのでこれにて。再見(^o^)/